+++ AC(アダルトチルドレン)にみられる特徴+++
以下の特徴は、多くの項目にあてはまるとかあてはまらないといった観点で、自分や他者を分析するためのものではありません。ACに共通してみられる特徴をまとめたにすぎないもので、ACであることを自覚するにあたって必要であれば利用していただこう、という思いで掲載しています。参考までにご覧下さい。
1. ACは周囲が期待している通りにふるまおうとする
「条件つきの愛情」によって育ったアダルトチルドレンは「見捨てられる不安」におびやかされており、自分の自然な欲求を押し殺して周囲に期待に応えようとする。
その結果、他人の評価をいつも気にして傷ついている。
2. ACは行動しない完璧主義者になりやすい
アダルトチルドレンは極端に自己評価が低く、自尊心のそこなわれている。それがかえって完璧主義に彼らを導き、結果としてなにもできなくなっていることが多い。何かをすると自分の中の内面化された批判の声がその成果をけなすので、怖くて手が出せなくなる。
3. ACは尊大で誇大的な考え(や妄想)を抱きやすい
成人としての自己評価が低く、他人に自分の真価を知られるのを怖れ、恥じることから、尊大で誇大的な考えにしがみつき、周囲を無知・下俗と罵ることにより、自分に従う者だけを自分の周りに集めようとする。
4. ACは「NO」と言うのが苦手
アダルトチルドレンは見捨てられるのが怖いので、他人の誘いや要請に「ノー」が言えない。他人のいいなりになりやすいため、思わぬ事件や犯罪に巻き込まれたり、また人間関係が重荷になって引きこもったりしがちである。人間関係が長続きせず、行動に一貫性が保てない。
5. ACはしがみつきと愛情を混同しやすい
アダルトチルドレンは孤独を怖れるために、自分より弱い人、自分の世話を待っているような人を見つけると、その人を支配して自分から離れられないようにしようとする(共依存)。
共依存とは「いつわりの親密性」であり、アダルトチルドレンは本当の親密な人間関係を楽しむことがなかなかできない。アダルトチルドレンは支配欲と愛情を混同しがちである、ということもできる。
6. ACは被害妄想に陥りやすい
アダルトチルドレンは自己評価が低いので、他人に良い評価をされていても信じることができない。そのため他人の言葉やふるまいの背後にある悪意を読み取ろうとする「マインドリーディング(空想的読心)」を絶えずやっている。これがアダルトチルドレンを孤立させ、その孤立が自尊心をさらに低下させるという悪循環に陥っている。
7. ACは表情に乏しい傾向がある
ありのままの感情を認知したり表現していては生き残れないようなところで育ってきたため、不安、悲しみ、寂しさ、怒り、喜びなどの感情を認知することが不得手であり、ましてそれを表現することには恐怖さえ感じている。
8. ACは心から楽しめない。遊べない。
アダルトチルドレンは楽しむということに罪悪感を抱いており、他人に誘われて遊びに出かけても、他人が自分をどう思っているかということに気をとられてほとんど楽しめない。結局、独りで部屋にこもることが多くなり、他者不信をさらに深刻なものにしている。
9. ACは自分の感情に不誠実である
アダルトチルドレンはまず自分自身に対して嘘をつき、自然な感情を否認して生きている。感情に対し罪悪感をもったりする必要はないのだということを知らない。
10. ACは環境の変化を嫌う
アダルトチルドレンは必要に迫られて「いつわりの自己(共依存的自己)」を身につけたが、これは彼らにとっては必死にたどりついた救命ボートのようなものなので、はたから見るとどんなに不適切で苦しそうであっても、なかなかこれから離れようとしない。
またアダルトチルドレンは長い間、親の(物理的・心理的)侵入にさらされながら生きてきたので、他人から変化をすすめられると侵入されたように感じてしまう。
11.ACは他者からの承認を欲求する
アダルトチルドレンは(最初に育ってきた時点で「あなたはそのままで私の愛と関心の対象です」という無条件の愛情を受けられなかったため)自己評価が低すぎて、「あなたはそのままでいい」という他者の言葉が聞き取れない。他者からの「あるがままの自己の受け入れ」が得られないことに早々と失望し、常に「さびしさ」の痛みを抱え、またその失望によって激しい怒りを蓄積する。
12. ACは自己処罰に嗜癖しやすい
親たちのために生きてきたアダルトチルドレンは、親たちの期待からはずれたことを自覚すると自己処罰の感情にとらわれる(多くの場合、「自分で自分を罰している」という意識を欠いている)。
具体的には、過食嘔吐や、窃盗癖(彼らの関心をひいているのは窃盗ではなく処罰であり、だからこそ「捕まるまで」盗み続ける)や、リストカットなどの自傷癖、自己破壊的なアルコールやドラッグの使用、そして達成後の抑うつなどに、彼らの自己処罰の心理がひそんでいる。
13. ACは抑うつ的で無力感を訴える。その一方で心身症や嗜癖行動に走りやすい
アダルトチルドレンはいつも自分の存在を承認されなかったことへの怒りと「さびしさ」を抱え、その苦痛を「退屈感」へと感情鈍麻させている。(本来の怒りとさびしさを否認しつづけていることで成り立っている)退屈感から、物質(アルコール、薬物、食べ物)、行為(仕事、ギャンブル、窃盗、買物、食事)、人間(恋愛嗜癖、共依存、子どもへの侵入)などの嗜癖に走りやすい。
14. ACには離人感がともないやすい
アダルトチルドレンは「自分が自分でないような感じ」「自分と外界とが薄い膜に隔てられている感じ」「自分の行為が自分から発しているように感じられず、それを漫然と見ている自分がいる感じ」といった離人感にとらわれやすい(精神科医に相談すると「うつ病」の部分症状と片づけられたり、「精神分裂病」の初期症状と誤診されたりすることもある)。この種の解離性障害の多くは家族内トラウマ(家族からのあからさまな、あるいは見えにくい虐待)を原因として発生する。
参考文献:斎藤学『アダルトチルドレンと家族』
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