Miyoshino Aiko Counseling Office
 「話す」ことは、今を深く生き、未来を創造するための一歩  by三吉野愛子カウンセリングオフィス

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+++ 箱庭で心がわかるのか?+++

箱庭療法で治りますか?とか、ココロが分析できるんですか?などと聞かれることがよくあります。これに答えるのは、とても難しいことです。問題行動や心身の不調など、症状としてあらわれることはいたって表面的なことであって、その人の皮膚の内側で起こっていることはもっと壮大で重要なことだからです。

誤解を怖れず言うならば、カウンセラーとは心の成長の過程につきあう人であって、治す人ではありません。心の成長の過程に付き合った結果として、当初問題となっていたことは問題とならないとか、問題行動がなくなるということはあります。そして分析だけでは人は回復していかないという現実があるのです。

ただ実際は、分析や診断をされると、私たちは何となく安心しますよね。そして確かに今後の対策の立てようもあります。だけど原因探しをするばかりでは、実際の症状と言うのはよくならない。つまり分析や診断だけでは症状は消えないのです。むしろ病気や怪我をして不安な気持ちとか、このまま治らなかったどうしようという恐れとか、そういうメンタルの対処をしないと、症状と向き合っていく自分自身がもたないですよね。

人は、自分が置かれた状況に対応するための心の準備が必要なのです。今のありのままの状況や自分自身を受け止める準備ができたら自然と治っていくものですし、治らずとも新しい局面に適応していくことができるものです。

 

+++では、 箱庭で何ができるのか?+++

そもそも人間が成長するということは、痛みや苦しみをともなうことです。生きていれば痛みや苦しみはつきものです。楽しいことや幸せなことと表裏一体であって、それが当たり前なんですね。その痛みや苦しみを抱える技量が育っていくこと、そして制限のある中でもいかに自分らしく自由にいきていくかというのが成長だと私は思います。

迷走しながら、痛みを感じながら、人は自分が獲得するべきものを受け入れる準備をしているのです。一見、逃げているように見えようと、そうすることが必要だからやっているわけです。その人の中に、何か成長の兆しが起こっているわけです。はじめっから投げているのであれば、人はそれほど苦しみません。

箱庭に限らず、カウンセリング全般においていえることですが、「治る」かどうかは最終的なゴールではないと感じます。問題となっている症状や出来事で、その人が何を獲得しようとしているのか、どこへ向かおうとしているのか、どんな成長の可能性があるのか、どんな解決方法があるのか・・そこに注目します。不快なものをきれいさっぱり取り去るのかカウンセリングではないのですね。

自分自身の問題対処能力を見出し、それを発揮する。もしくは問題にぶち当たった衝撃を受け止め、自分自身の治癒力を発揮して傷を癒す。人の心が本来持っているバランス機能や治癒力を、無意識レベルで引き出す一助になるのが、箱庭療法をはじめとする芸術療法です。そして箱庭にあらわれた心を、共に感じ、伝え返すのがセラピストの役割です。

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