+++ 夢分析の色々+++
夢分析の方法は、実はいろいろあります。自分に向いた方法で夢に親しむことが何よりなので、いくつかご紹介しておきます。
『夢と言えば やっぱり夢占い?!』
まず夢と聞いて一般的に思い浮かべやすいのは“夢占い”ではないでしょうか。「蛇の夢は?どれどれ・・吉夢かぁ!」とか、「追いかけられる夢は?・・ほほ〜ぅ、身体が疲れている可能性がある!」などと自分の見た夢から逆引きで意味を当てはめて解読していく夢占い的な手法があります。 こういった夢占いの本や夢辞典などは、たいていの書店に売っています。夢分析ではまったくイメージがわかない、明確な答えが欲しいという方の欲求を満足させてくれるでしょうから、参考までに。
『フォーカシングによる夢分析』
夢分析の手法として取っつきやすいのは、フォーカシングという手法を使ったものです。フォーカシングでは、“なんとなくの感じ(フェルトセンス)”が鍵になります。夢をじゅうぶんに味わい、イメージと自分の体感とのやりとりを大切にしながら必要なメッセージを読み解いていくやり方です。フォーカシングは慣れてくると一人でもできるので、前回のコラムで夢のセルフナビゲートシステムとしておススメしてみました。 夢に出てくるものは人にしろモノにしろ、自分の姿を映し出しているものと言えます。それらをじっくり味わい感じることで、統合されるべき人格や置き去りにされたインナーチャイルドなどとゆるやかにコンタクトすることができるというわけです。
『ユング心理学 元型による夢分析』
その他に、ユング心理学をベースとした夢分析では「元型」と呼ばれるイメージを引き合いに出して分析する手法があります。追いかけてくるものは自分の中の影の部分(認めたくない部分、過去に切り捨てた部分、未分化な部分)である「シャドウ(影)」という元型があらわれているのではないか。などと分析していきます。このシャドウは、たびたび自分以外の他人に投影されるという性質を持っています。 元型には他にも、グレートマザー、オールドワイズマン、トリックスター、アニマ、アニムス、セルフなどがあります。それぞれの元型の性質・特徴・機能についてはまた別の機会にご紹介させていただくことにしますね。
元型というと「??」と思われるかもしれませんが、ちょっと見渡すと童話やおとぎ話、漫画や映画のなかにもこういった元型のイメージを読み取ることができます。また象徴としての意味合いで、会話の中で耳にすることもありますね。興味がある方はユング心理学にふれてみてください。
『ゲシュタルトワーク』
夢のセルフナビやセラピストによるマンツーマンの夢分析の他に、ゲシュタルトの手法を使ったサイコドラマ形式のグループワークがあります。夢の中に出てきた人やモノを参加者に配役して、数人でひとつの夢を再現するのです。
グループワークでは、複数の視点からのフィードバックとサポートにってダイナミックなエネルギーに心が揺さぶられる体験をすることができます。それゆえに、夢を提供した人も参加者も思いがけないギフト的な体験をすることがしばしばあります。たいへん興味深いワークです。
ゲシュタルトでは、「今、ここ」の私を意識することが重要視されます。過去に見た夢、過去に体験したトラウマなのに、「今、ここ」の私たちの身体がリアルに鮮烈に感じる感情や身体感覚。瞬時にそれをとらえることができるか、というのもセラピストの感性が問われるところです。
ゲシュタルトの技法でよく知られるのはエンプティチェア。何かしらの感情や葛藤を感じる相手や、もう一人の自分を空の椅子に座らせ(座っていると仮定する)、主体の自分とやり取りをします。やり取りしている間に、いわゆる“AHA体験”が得られることもあれば、セラピストの促しによって新しい視点や行動パターンを獲得することもあります。 私が普段、夢をナビゲートするときはフォーカシングの手法から入って、ゲシュタルト的なアプローチをすることが多いようです。(あまり自覚はないのですが・・)夢の中の人物やモノに“なってみる”というのがこれにあたります。
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